佐野市縁の芸術家(三井 安蘇夫)

三井 安蘇夫(みつい あそお)

現代美術界の巨匠

明治43年~平成11年(1910年~1999年)

 「縦矧線文花挿」
1981年
第19回日本現代工芸美術展
佐野市郷土博物館
「鵜」
1978年
第10回日展出品
佐野市文化会館
「渉禽」
1962年
第9回日展出品
佐野市
略歴

1910年、佐野町(現在の佐野市)に生まれる。佐野中学から、東京美術学校(現在の東京芸術大学)金工科鍛金部を卒業するまでを佐野で過ごした。また、後年人間国宝となった田村耕一氏は後輩に当たり、この間共に少年期の日々を送る。

1枚の金属板を金槌で打ち出し絞る鍛金の技術にて立体化し、大きな作品を制作するために自ら研究開発した接合の技法を用いて数々の鳥をモチーフにした作品を制作した。

1934年に第15回帝展に初入選以来、1990年80歳を迎えるまで新文展、現代工芸展、日展等に出品し連続入選を果たす。この間1953年「鵜」で鍛金の最高賞である北斗賞を、1955年に「すそじろはげたか」で日展特選と北斗賞を受賞したほか、数々の賞を受賞。1998年に完成させた「おしどり像」は、市民の想いの場である佐野駅前広場の中心に設置されている。

金属工芸作家として活躍すると共に、1963年東京芸術大学教授に就任、1968年日展評議員、参与等を歴任し、1978年同大学名誉教授に就任する。一生涯、教育と研究を通して鍛金技術の近代化を実践し、現代金属工芸界に大いなる功績を遺して、1999年3月88歳で永眠した。

三井は、地元佐野高校創立70周年の会報に寄せて、「鳥が好きで種々の鳥を飼い、鳥の生活を見ているうちに、そこに社会があり、愛があり、善があり、信があるのに気づきました。一見単純な形の内に生まれる変化の美しさ、感情表現。それに魅せられて鳥を生涯の仕事としたい」と語っている。

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