佐野市縁の芸術家(松本 哲男)

松本 哲男(まつもと てつお)

日本画家

昭和18年~平成24年 (1943年~2012年)

「眺望佐野」
1996年
「巌 日光」
1976年
「富士・桜」
1993年
略歴

1943年、佐野市で島田隆の次男として出生。世界中を旅し、各地の壮大な景観をキャンバスにした日本画家。院展のホープとして知られた。

宇都宮大学教育学部美術科を卒業。県立那須高等学校の美術教師を勤める傍ら、制作活動を行った。

1969年に院展で「冬山」が初入選。1974年には「山」を出品し美術院賞、大観賞を受賞。1976年に「巖」で2度目の美術院賞、大観賞を受賞、1984年「大同石仏」により芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。その後も数々の賞を受賞し、注目を集めた。

松本の作品を、美術評論家河北倫明氏は「各地の風景を題材にして、独特の深々とした大きな空間を展開している。その描くところは常に広大な広がりと眺望を持っているが、その中に包まれる様々な物象は、一つ一つが作者の分身であるかのような親身の細やかさを含んでいる。無類の壮大な構図を示す一方で、繊細で優しい風趣を溢れさせている。」と評した。

松本は、自らの仕事を『宙(そら)への道』と称した。その技法は特徴的で、岩絵の具とにかわを合わせた、生きた顔料を用いて地球をまるごと描く、スケールの大きなものである。世界の3大瀑布やグランドキャニオン、富士山などをモチーフにしたダイナミックな作品がある反面、郷里佐野の風景や、那須、日光などをモチーフにした作品群には、詩情豊かな、心が和らぐ繊細で優しい感覚が溢れている。

他方では、自らも同人である日本美術院の評議員、東北芸術工科大学教授を務めた。実弟は島田文雄氏。東京芸術大学助教授、陶芸家。

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